レック研の本/浦野興治の本棚
もくじ
第一部 諫早干潟干拓について
序 論議すべき一つの問題とは
第一章 干潟干拓の歴史
第二章 干拓の目的
第三章 干潟の重要性
第二部 諫早干潟文学について
序 恩恵としての文学
第一章 諫早出身の文学者
第二章 伊東静雄
第三章 野呂邦暢
第四章 文化の多様性
[年表]諫早干拓史
2005年5月1日発行◆レック研究所
ISBN4-9902374-1-2
1050円 四六判並製 在庫あり
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「諫早湾は1997年4月に潮受け堤防で閉め切られ、干潟は消滅した。諫早湾の干拓工事は、佐賀地裁の工事差し止め命令で昨年8月からストップしたまま。著者は子どものころその干潟で遊んだ。原風景としての「干潟」がある。閉め切り以前から「テクネ」誌で書き継いできたものをまとめた。第一部で干潟に生息した生物の多様性に触れ、第二部では干潟をモチーフに作品を書いた作家野呂邦暢と詩人伊東静雄を取り上げ、文化の多様性について言及している。」
「長崎新聞」2005年5月1日(日曜日)朝刊記事「新刊コーナー」より抜粋
もくじ
ピアスをしたシャム猫たち
仮免練習中
豪女伝
おふぢさん
干潟のある町
2008年12月1日発行◆レック研究所
1000円 並製新書判 在庫あり
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「バイトには精を出すくせに学校はずる休みばかり、もちろんピアスなんて当たり前。自分をときに「ボク」「おれ」と言い、親の意見には「うるせえんだよ」「べつに、なんでもねぇじゃん」。果ては「学校やめるぞ」…とのたまう。なんとも乱暴な乙女たちで、ついつい「これで女かよ」とこっちも毒づきたくもなってくるのだが、ともかく著者はそんな生意気で自分勝手で、猛女志向の女の子たちが、どうやら好みらしい。いきり立つ模範生の母親たちとは反対に、娘たちは底抜けに生き生きとしていて面白い。思わず笑いがこみ上げてくる。」
書評「気になる本がまた一冊」(岡田孝子・現代女性文化研究所代表)より抜粋
「テクネ」24 2009年8月1日発行/レック研究所
思わず「クスッ」と笑ってしまう掌編集
「古典落語や中国の笑い話、童話などを題材にした創作や、思わず「くすっ」と笑ってしまう日常の一こまを切り取った作品などユーモアあふれる20編を収載している。(略)「電車内ウオッチング」の章は、電車内の人間模様をコミカルに描いた5編。その一つ「ギャル三人組」は、若い女性3人の会話に聞き耳を立てていた男性が、その驚きの内容に思わず声を上げてしまう話。」
思わず「くすっ」 笑いテーマ20編
「長崎新聞」2011年1月21日(金曜日)朝刊記事より抜粋
もくじ
三題噺
江戸篇/らっきょ徳利 加寿天以羅 双子の貧乏神
続江戸篇/いちとはち はかりごと 尻餅
童話篇/七つ太鼓の雷神 魔法の梨 ものぐさ倶楽部
中国篇/小鳩 緑蜂 狐女
東京篇/消費税 タイムスリップ ちょっといい話
車内ウオッチング
ギャル三人組 酔女 熟女連 花粉症 喧嘩ごっこ
2010年9月21日限定200部発行◆レック研究所
1000円 四六判並製観音綴じ 在庫なし
ほろ酔い気分が味わえる短編集
「おいしい酒を飲むのが生きがいの主人公・久野さんは、還暦世代の男性。血糖値が高いことを気にしつつも、大好きな酒はやめられない。一人でふらりと赤ちょうちんに立ち寄っては、さまざまな酒好きと出会い、彼らの会話に聞き耳を立てる。ファンタジーの要素もあり、ほろ酔い気分の読後感が味わえる。」
「酒好き」テーマ短編集
「長崎新聞」2014年1月13日(月曜日)朝刊記事より抜粋
もくじ
湯島天神坂下 大井町路地裏 中目黒ガード下 阿佐谷夢小路 神楽坂恋横丁 浅草馬道通り 新宿ゴールデン街
番外篇・長崎 思案橋安洛亭
2013年12月1日限定150部発行◆ レック研究所 800円(税込) 並製観音綴じ 在庫あり
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リンク先
桃花節プロジェクト http:www.toukasetsu.jp
レック研究所 http:www.lec-ken.co.jp
窮理(kyuuri)http: www.kyuurisha.com
浦野興治著作コーナー
著者紹介●浦野興治(うらの こうじ)プロフィール
1947年、長崎県諫早市(旧高来町)生まれ(諫早高校卒業)。東京都多摩市在住。小説家、生活・環境・文化の雑誌「テクネ」(発行:レック研究所)編集。2013年より服飾×演技「桃花節プロジェクト」の脚本を担当。
82年、小谷剛主宰「作家」(名古屋市)同人に参加し、創作活動を開始。86~99年「早稲田文学」(平岡篤頼編集)に作品発表。88年、小川国夫主宰「青銅時代」同人に参加。89年、生活・環境・文化の雑誌「テクネ」を立ち上げ。93年、文芸同人誌「カプリチオ」創刊に参加。現在、生活・環境・文化の雑誌「テクネ」の編集を担当し、精力的に作品を発表している。演劇にも活動領域を広げ、2013年、服飾×演技「桃花節プロジェクト」第1回公演「桃花節」の脚本を執筆、東京都指定有形文化財・求道会館にて上演。
浦野興治の文学遍歴 長崎新聞のインタビュー記事!
主な作品
もくじ
紙 水たまり 同郷人 迷子する
ふらんす風邪
陽気な物体のほうへ「紙」を讃えて(堀切直人)
1986年9月13日発行 沖積舎
1200円 四六判並製 絶版
在庫なし
「何よりもまず文章がいい。よぶんな贅肉を残らず削ぎ落として、硬く引き締まった、簡潔で達意の、しかもきわめてザッハリッヒ(即物的)な文体。自らの心情を恣意的に臆面もなく吐露するきらいのある全共闘世代には珍しい、丹念な手仕事の末に刻み出されたといえるような禁欲的で寡黙な文章である。」
「陽気な物体のほうへ 「紙」を讃えて」(『ふらんす風邪』収載)より抜粋/堀切直人(文芸評論家)
もくじ
おどける父 あ 猫と娘 笑宅 愚者讃歌
1989年11月15日発行 青弓社
1360円 四六判上製 絶版
在庫なし
「実はとても重たい主題を扱っているのに、軽妙な文体故に、それと気づかずに読み進めてしまう。そして読み終えたときに初めて、その主題の重たさに気づかされることになる。そうした文学というものがある。たとえば、太宰治の文学を例にあげてもいいだろう。(略)僕は読み終えて、思わず「ふうーっ」とため息をついてしまった。ここには、人生の本質にふれる悲哀が描かれているのだ。軽妙な文体故に騙されてはならない。」
「今どきの小説」軽妙な文体で人生の悲哀描く(吉田和明・評論家)
「北海道新聞」1991年2月8日(金曜日)夕刊記事より抜粋
「…即「愚者讃歌」に移ろう。眉のかたちを整えるつもりで剃刀をあてたら、あややっ!眉をそりおとしてしまったあ!その眉なき日々を描いた文学!しかもチンポをチャックにはさむシーンが後半にあるというサービスぶり!わらえるわらえる。これぞ新感覚!これぞ九十年代!精神サバイバルに必須のぶっとん会話の宝庫!世紀末をしのぐ男たちよ、君たちはもう大丈夫だ。ぼくらにはもう浦野さんがついているのだ!はははのははは、はのはのは、笑って暮らせば世の中は、はははのはははで嬉しいね!あ、女の人はこれ、どう読むんだろ?…」
「かっこいいブンガク-もしくはブンガクの鬼」より抜粋/書評:浅羽道明
「流行神」no.21 89.1/31 みえない大学本舗/乱調社
もくじ
夢枕に立つ母 姉とうまかビール パン屋の歯医者さん 高速道渋滞巡り
1994年7月15日発行 青弓社 1500円 四六判上製 絶版
在庫なし
「どこを読んでも「ある、あるう。」と口元が緩む。4編とも会話は方言中心。諫早弁なので出身者の方はより楽しめるはずだ。「ひけしぼ」なんて言葉は初めて知ったぞ。すべて軽いテンポで書かれているのでサラリと読めるが、読後は温かいものが残る。たぶんそれは、都会と田舎を結ぶ心に触れられたからだろう。」
「BOOK」欄より抜粋
月刊タウンマガジン「ながさきプレス」1994年10月号 長崎データベース㈱
もくじ
喧嘩独楽 不知火 野苺 朋輩 千羽鶴 弓矢 七月二十五日 廿日えべっさん 丹波栗 浮立 神待夜 もちつき
表紙絵/片山健
1999年11月25日発行 風媒社 1500円 四六判上製 絶版 在庫なし
「けんかがある。友情がある。子どもゆえの残酷さがある。それはみな大人への通過点ではあるが、ことさらに郷愁いだくのはわたしもまた著者と同じ団塊世代だからか。苦い思い出のほうが時とともに豊かな思い出に変わる。世の中はぜい沢になり当時とは隔世の感がるあるが、わたしたちの心は逆に細っているのではないかと考えさせられた。個人的には少年が少女の目をけがさせる「弓矢」、いじめっ子の上級生がいじめた子の矛で足を切断することになる「廿日(はつか)えべっさん」が心に残った。いずれにせよ短編のどれもに忘れ去った時代への著者の熱い思いがにじみ出ている。」
青春時代の熱い思い(佐藤洋二郎・作家)
「長崎新聞」2000年1月9日(日曜日)朝刊書評欄より抜粋
もくじ
爪先立つ剣士 アボちゃん 恋する 長崎くんち 蜜柑狩り 卒業
表紙写真/武田花
2007年7月20日発行 右文書院
ISBN978-4-8421-0095-1
1600円 四六判上製 在庫あり
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それからざっと四十年、すっかり漂白された少年は、今では広漠たる都会生活の只中に居座り、おそらくは多忙な日々を過ごしつつあるのだろう。そのせいだろうか。この主人公は今もなお、繰り返し故郷の町に立ちもどり、高校生活を反芻するのだ。まるで昨日のことのように。彼は多分、その光源によって雑駁たる現在の境涯を逆照射する必要があるのにちがいない。少年期が終っても、否むしろ終っているからこそ、彼はその残像から逃れられず、何時までも二つの世界を生きているのだ。
「少年期・不可侵の領土に向かって-その光源が現在の境涯を逆照射する」(田中美代子・文芸評論家)
「図書新聞」2007年10月27日(土曜日)書評欄より抜粋
深部に流れる原爆
隣家には離婚して里帰りした原爆病の桃子さんがいる。桃子さんのエピソードは明るい少年物語の深部に通奏低音のように重く流れる。メルヘンは廃墟の先、消滅の向こうに存在するのかもしれない。
(「長崎新聞」書評 2017/7/23)
『夏休み物語-昭和篇』浦野興治著
貝掘り、花火、海水浴、お盆の四章(「テクネ」に連載)
▶『夏休み物語』のなかで、「桃子おばちゃん」を通して、作者ははじめて長崎の原爆体験を描いた。▶作者の諫早少年譚の魅力は、少年たちの話す「諫早ことば」によることが大きい。
※解説:細川光洋(静岡県立大学教授、日本近代文学)
※イラスト(表紙&本文):たかやなぎゆき
(黒岩有希・元ニキ美術館館長)
発売:右文書院
発行◆レック研究所
定価:1,500円+税
ISBN978-4-8421-0787-5
B6判上製 160ページ 在庫あり
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紅テント劇場 唐十郎ギャラクシー/トーク篇
テクネ編集室・編
発売:右文書院 発行◆レック研究所 定価:1,200円+税
ISBN978-4-8421-0799-8
根津甚八、小林薫の状況劇場時代のエピソードを語る!
【特別寄稿】
伝説の役者 大久保鷹が語る自叙傳(堀切直人・編者)
【トーク出席陣】
大久保鷹(怪優)/堀切直人(文芸評論家)/金守珍(新宿梁山泊代表)
久保井研(唐組演出&俳優)/西堂行人(演劇評論家)/浦野興治(小説家&テクネ編集)
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